遺言書と遺書の区別が曖昧だからでしょうか。「遺言書は死ぬ直前に書くもの」との思い込みがあるようです。しかし、遺言書はあなたのためではなく、残される家族のために作成するものです。
もし突然交通事故に遭ってしまったら。
もし自覚のないままボケてしまったら。
今面倒だと感じることを、体力・精神力が衰えた状態で手際よくできるかどうか。
私は、遺言書に少しでも興味を持った時点で一気に作成してしまうのが一番だと考えています。
「早めに作成するのはいいけど、後で気が変わったらどうしよう」
「まだまだ人生半ばだし資産構成が大きく変わったらどうしよう」
そんな風に思うのも無理はないかもしれません。しかし、遺言書はいつでも取り消せるので心配は要りません。むしろ、人生の節目ごとに書き換える習慣を身につけると良いでしょう。自分や家族を見つめ直す良いきっかけにもなると思います。